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ふつうのコト

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2011年 06月 30日

炎暑に向かって   手作り和菓子 水無月・棹時雨・木かげ

各地で早くも猛暑が報じられていますね。
札幌はというと、ほどの良い暑さというか涼しさで、ちょっと申し訳ないくらいなのですが。
暑さはこれからが本番、炎暑に向かって和菓子でちょっと一息ついて元気に・・・
そんなお菓子を作ってみました。


炎暑に向かって   手作り和菓子 水無月・棹時雨・木かげ_b0133447_91396.jpg


これは水無月。6月の和菓子としてポピュラーなものですよね。

今日、6月30日は水無月の晦日。
夏越の払いといって、上半期ぶんの厄払いをする日です。

昔、宮中では冬の氷を大切に保存しておいて、この日に切り出して食し、
炎暑の無病息災を願ったといいます。

昔は夏の氷はたいへん貴重だったので、
一般庶民は代わりに氷に見立てたお菓子を食べたというのが、この水無月のいわれだそうです。






炎暑に向かって   手作り和菓子 水無月・棹時雨・木かげ_b0133447_915979.jpg


定番ではありますが、お作りすると皆さん喜んで下さるので、毎年欠かさず作ります。
ういろうの一種なので、口当たりは以外にもっちり。
ほんの少しだけ冷やして食べると美味しいです。



炎暑に向かって   手作り和菓子 水無月・棹時雨・木かげ_b0133447_923869.jpg


今年は上質の黒砂糖(波照間産の特等級!)が手に入ったので、黒砂糖バージョンも作ってみたのですが、
う~ん、見た目はちょっと暑苦しいかな・・・(笑)
でもお味の方は、さっぱりした中にも黒砂糖の深いコクがあって、こちらの方が好きという方も。




炎暑に向かって   手作り和菓子 水無月・棹時雨・木かげ_b0133447_934482.jpg


こちらは棹時雨(さおしぐれ)。
なんだか洋菓子のロールケーキみたいに見えますが、れっきとした和菓子なんですよ。

クリームのように見えるのは、白餡生地と抹茶味の卵白生地を重ねて蒸したもの。
それを漉し餡を使った時雨生地で巻き、さらに蒸します。
散らした小豆鹿の子がアクセント。



炎暑に向かって   手作り和菓子 水無月・棹時雨・木かげ_b0133447_94410.jpg


この、表面がひび割れるのが時雨生地の特徴で、きれいにひびが入るのが成功の証。
でも・・・ホントにロールケーキの失敗したのみたいに見えますよね(笑)

とてもしっとりした口当たりで、これも少し冷やして食べると美味しいです。
 


炎暑に向かって   手作り和菓子 水無月・棹時雨・木かげ_b0133447_953171.jpg


そしてこちらは、木かげ。
なんと言うことはない、あっさりした抹茶味の水羊羹です。
作り方もとてもシンプルなだけに、喉越しよく仕上がるよう、練り加減に気をつかいます。



炎暑に向かって   手作り和菓子 水無月・棹時雨・木かげ_b0133447_951597.jpg


ひんやり、なめらかに喉を通った後に、抹茶の豊かな香りがふわり・・・
本格的な夏を目前ににしたこの季節に、とてもよく合う和菓子です。




ところで、上半期の厄払いも済ませたことだし、明日から数日出かけて来ます。
この夏は忙しくなりそうなので、時間が作れる時にササッと・・・
(何ィ、また~?という声が聞こえてきますが<笑)
コメントのお返事は遅れます、ごめんなさい。

by ayaya55a | 2011-06-30 10:20 | 手作り和菓子


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