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ふつうのコト

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2010年 08月 01日

漁村を歩けば

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桃岩道を降りた後は、礼文の海沿いの集落をのんびり歩きました。
島の漁村の暮らしを感じながらの点描です。






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礼文は今、昆布漁の真っ盛り。
この時は干した昆布の取り込みが始まっていました。

「いい写真撮れたかい?」
「あっちに、まだたくさん干してあるよ」
「ほんと?じゃ行ってみる!」・・・などと言葉をかわしながら。





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いっぱい干し広げられた昆布。初めて見る光景でした。







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あれ、この子猫たち、捕らわれの身?・・・






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・・・ではなくて、とても手厚く保護されているんです。

海辺の小屋の脇に、廃材を利用して作られた子猫たちの家。
三階建てで子猫たちがのびのび駆け回れるような作りで、
寝床は雨が降っても濡れないようになっているし、ホントに工夫して作られているな~と感心。






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実はこの子猫たち、生まれたばかりの時に母親が交通事故で死んでしまって
カラスに襲われていたところを、若い漁師のお兄さんが保護。
哺乳瓶でミルクを飲ませて育てて、こんなふうにカラスに襲われないようにしてあげているとか。
なんて優しい心根なんだろう。

この話しをしてくれたおばあちゃんも、「今が一番可愛い盛りだよね」と目を細めていました。






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島の堤防には、こんなふうにウニやツブ貝の殻があちこちにあります。
カモメが食べた残骸なんですって。なんと贅沢な・・・・






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「こんにちはぁ~っ!前をすみませ~ん!」と、
真っ黒に日焼けした笑顔を見せて、風のように走り去った中学生。
一瞬、呼び止めて「もう一度今の笑顔撮らせて!」と頼もうかと思ったくらい。
それじゃヤラセ写真ですよね(笑)
いいんだ、写真には残せなかったけれど、あの太陽のような笑顔は私の心に焼き付いているから。



9
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「この花は雑草みたいなもんだけど、私は好きだからそのまま咲かせているんだよ」
と、笑顔で話してくれたおばあちゃん。
ちっちゃなケシがお家の周りにあふれるように咲いていました。


カメラをぶら下げて一人のんびり歩いていた私に、ほんとうに気さくに声をかけて下さった島の人たち。
こんなつかの間の触れ合いですら、穏やかで温かな心根が伝わってきて、
こちらまで優しい気持ちになれました。・・・感謝。













撮影:7月3日    礼文町  奮部、差閉、尺忍
PENTAX K-7 + PENTAX DA 17-70/4、PENTAX FA 77/1.8Limited

by ayaya55a | 2010-08-01 19:04 | 礼文島


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