人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ふつうのコト

ayaya55a.exblog.jp
ブログトップ
2010年 10月 28日

去り行く秋を追って   和菓子 霜見草  と  きせ綿


去り行く秋を追って   和菓子 霜見草  と  きせ綿_b0133447_2251449.jpg

重たげに、菊に積もる雪。
一昨日の初雪が、昨日はこんな積雪になっていました。


去り行く秋を追って   和菓子 霜見草  と  きせ綿_b0133447_22203043.jpg

季節が急にうつろって行きそうな勢いに、あわてて菊の和菓子をアップします(笑)
これは 「霜見草」

霜見草とは菊の異称です。
古来から多くの人に愛されてきた菊には、様々な異称があります。
百代草(ももよくさ)、齢草(よわいくさ)、千代見草、契り草、そして霜見草・・・
これは初霜の中の菊をイメージして作ったものですが、現実は霜どころか雪~(笑)


去り行く秋を追って   和菓子 霜見草  と  きせ綿_b0133447_22211087.jpg

食用の菊の花びらを、そっと錦玉羹に封じ込めて。
霜に見立てた、しんびき粉をまぜた白羊羹が菊の色を引き立てます。
その下には練り羊羹。


去り行く秋を追って   和菓子 霜見草  と  きせ綿_b0133447_22213520.jpg去り行く秋を追って   和菓子 霜見草  と  きせ綿_b0133447_222222.jpg













使った花びらは、もって菊という名前で売られている食用菊。
さっと茹でて、普通はおひたしや和え物にしますが、ここではシロップに漬けてみました。
普通の糖度のものと、低糖度でレモン果汁を入れたもの、二種類のシロップ漬けを作ってみた結果、
この和菓子には後者を使うことに。

羊羹の甘さ、菊のほんのりした香り、レモンのさっぱり感がひとつに解け合ってくれたように思います。





去り行く秋を追って   和菓子 霜見草  と  きせ綿_b0133447_22222965.jpg

そしてこちらは、ねりきりで作った 「きせ綿」
これこそ菊に雪が積もっているみたいですが、これは菊に綿をかぶせてある様子を表したもの。
伝統的な菊の和菓子のひとつです。

菊に綿をかぶせて一晩おき、夜露を含んだその綿で体を拭くと長生きできるという故事が由来です。


去り行く秋を追って   和菓子 霜見草  と  きせ綿_b0133447_22224344.jpg

菊模様は三角棒という道具を使ってつけます。
そのようすはこちら
私は手際が悪くて、この動画の職人さんの10倍くらい時間がかかってしまうんですけれどね(笑)



明日から小旅行に出かけます。
生まれて初めての峠越え運転が凍結路面・・・? う~~ん、考えどころですね、これは。
数日更新はお休み、コメントのお返事も遅れます、ごめんなさい。

by ayaya55a | 2010-10-28 00:28 | 手作り和菓子


<< 晩秋の道東で      初雪の翌朝 >>